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   ブロードバンドのモデム をチック

■「速い」「遅い」ってどういうこと?

最近「接続スピード向上」というコトバ、気になりません? 本屋や電器店でも「ADSLスピードアップ」コーナーが多くなってきているから、「パソコン雑誌は買ったことがない」という人でも、ついつい目が行ってしまいがち。でも、そもそも「速い」「遅い」の基準って何でしょう?

■「速さの感じ」は人によりけり

ADSLサービスで「速さ」を語るとき、混同しやすいのが「体感速度」と「実効速度」。パソコンの能力にもよるけれど、実際に使っている人が感じるスピード(体感速度)が快適であれば、たとえ実際に流れているデータのスピード(実効速度)が多少遅くても、満足度は落ちないという法則があるそうです。要は「遅さ」を感じなければ、速度に対する不満もないですよね。たとえば、メールのやり取りをするだけであれば遅いと感じることはまずないでしょう。でも、何十MBもあるファイルをダウンロードしたり、動画を視聴すれば速度が気になるはず。それがあなたが感じている「体感速度」です。
■今出ている速度を知ろう

まずは、下のページから、あなたの使っている回線の下り通信速度(ダウンロードスピード)を測定してください。ここで測定する速度は、回線を利用している場所とNTTの局舎からの距離などによって大きく異なります。また、インターネットを利用する時間帯やパソコンの性能によっても変化します。速度を測るときは、なるべく同じパソコンで、同じ時間帯に測ってください。

●BB Speed Checker
http://rd.yahoo.co.jp/nl/ybb/0303/015.html

しかし、このスピードはちょっとした工夫で変わってくるものなのです。今後ご紹介していくアイデアを参考に、この数字をいかに上げていくか挑戦してみてください。

■ノイズの悪巧み

ADSLにしたけれど、なんだか遅い気がする……。そんな速度低下の原因の一つは「ノイズ」。分かりやすくいうと電化製品から発生する雑音です。ADSL接続は、通常利用している電話回線の、通話に使われていない部分を使ってインターネットにアクセスしています。そのため、電話のコードやモデムの電源コードを通じて混入してくる電化製品のノイズの影響を受けやすく、ちょっとした影響で速度がガクっと低下してしまいます。

家庭の3大ノイズ発生源といえば、家電製品、パソコン周辺機器、そして窓。今回は家電製品関係をチェックしましょう。Yahoo! BBのモデムの近くに、テレビや冷蔵庫、電子レンジなどはありませんか? もしあったなら、なるべく離れた場所に移動してみてください。これだけでノイズの影響を減らせます。

でも、モデムを移動するときに、もしケーブルが長くなりそうな場合は、電話のケーブルより、LANケーブルを延長してみてください。LANケーブルのほうがノイズに強いのです。
■ノイズを探してみよう

ノイズ探しに必要なもの、それはAMラジオです。といっても電源を入れた状態で持ち運ぶ必要があるので、コンポなどはちょっと困るかもしれません。電池式のラジオや名刺サイズのポケットラジオなどがあると便利です。お持ちでない方は、この際、災害時の非常持ち出し用に用意しておくとよいかもしれません。
まずラジオの電源を入れます。番組を聞くのが目的ではないので500〜1000kHzの、放送の比較的少ない適当な周波数に設定してください。次に、電源プラグがさしっぱなしになっている家電製品にラジオを近づけてみましょう。「ザー」とか「ピロピロ」という雑音が聞こえたら、それはノイズが出ている証拠です。念を入れて確かめたいという方は、家電製品の電源プラグを抜いてもう一度テストしてみてください。電源プラグを抜いて雑音が聞こえない(ノイズが出ていない)ようであれば、電源が入っているときにノイズが出ているということになります。

■モデムもコードも「発生源から離す」

この方法を利用すると、オーディオ機器やエアコンなどからのノイズを比較的かんたんに発見できます。一般的には、タイマー機能がついている家電製品がノイズ発生源になっていることが多いようですが、パソコン本体やプリンタからも家電製品ほどではないものの多少ノイズが出ています。速度が出ていないと思ったら、ノイズ、つまりラジオで雑音が発生するところから、ADSLモデムや配線コードをできるだけ離してみてください。

■モジュラーケーブルとLANケーブルの長さのバランス

ケーブルの長さのバランスをみてください。ひょっとして、モジュラーケーブル
の方が長くなっていませんか? ADSL接続では「モジュラーケーブルは極力短く」
が鉄則です。いまででふれたように、ADSL接続はノイズが大敵。モジュラー
ケーブルはLANケーブルよりもノイズの影響を受けやすいので、できるだけ短く
するのがコツです。

もしモジュラージャックから遠い場所でパソコンを利用するのであれば、モデム
はパソコンの近くではなく、モジュラージャックの近くに置いてみましょう。こ
のほうがLANケーブルがモジュラーケーブルより長くなります。なお「モジュ
ラーケーブルは極力短く」が今回のポイントなので、移動後も長いモジュラー
ケーブルをそのまま使っていては意味がありません。短いものに交換しましょう。
1階にモジュラージャックがあって、パソコンを使う部屋は2階。そんなときも、
モデムは1階に置いて、パソコンまではLANケーブルで接続したほうがいいのです。

■環境に合ったケーブルを選択する

電器屋さんや家電量販店に行くと、さまざまなタイプのモジュラーケーブルや
LANケーブルが売られています。パソコンとモデムがすぐそばにある場合に便利
な、長さ10cmのLANケーブルや、カーペットの下やドアのすきまを簡単に通せる
ようなフラットタイプのLANケーブル、厚さ1mm以下のモジュラーケーブルなども
販売されているようです。色や形状もたくさんあるので、パソコンやインテリア
に合わせてコーディネートするのもいいかもしれません。



     スパイウェアは?

コンピューターが、起動したとたんに止まるといったことはないだろうか? 異常音やクラッシュが普段より頻繁に発生していないだろうか? ひょっとして、ポップアップ広告が異常なほど増えていないだろうか?

 もしそうした症状があるなら、スパイウェアと総称されるプログラムがシステムに入り込んでいる可能性がある。スパイウェアは、電子メール・ウイルスとスパムのそれぞれ最も邪悪な部分を合わせもち、コンピューターに入り込んでいろいろな悪さをする小さなプログラムだ。

 スパムに似ているのは、帯域幅を勝手に使って何かを売りつけようとするところ。そしてウイルスに似ているのは、コンピューターの速度を低下させたり、ユーザーの許可なく設定を変更したり、さらにはネットサーフィン履歴を追跡してユーザーの個人情報を業者に転送したりするところだ。

 スパイウェアはインターネットでは目新しい存在ではないが、最近、拡大の傾向が見られる。米ガートナー社のガートナーG2部門が昨年12月に発表した調査報告によると、2000万人を超えるインターネット・ユーザーのコンピューターにスパイウェア――「アドウェア」とも呼ばれる――が潜んでおり、さらに急増中だという。

 専門家の中には、コンピューター・ユーザーにとって最大の脅威はウイルスよりもむしろスパイウェアだと警告する声もある。電子メールの添付書類に含まれる既知のウイルスについては、大多数の企業がこれを防ぐフィルターを設置しており、個人ユーザーも添付書類をクリックしない習慣をつけつつあるが、スパイウェアについては名前さえ知らず無警戒なユーザーがほとんどだ。

 「スパイウェアはインターネット・ユーザーにとって未知の厄介な敵だ」と言うのは、『セキュリティー・ニュース・ポータル』サイトを運営するマルキス・グローブ氏だ。「ユーザーの気づかないうちに、何十もの狡猾なアプレットがコンピューターに潜り込み、あらゆるネットサーフィン履歴を得体の知れない会社に転送している可能性がある」

 スパイウェアの多くは、ユーザーのウェブサーフィンを追跡し、その情報を定期的に本部に報告する。

 このデータを手に入れた企業は、「ターゲットを絞った商品やサービス」を紹介するポップアップ広告やスパムを送りつけることができる。つまり、ユーザーのインターネット利用データに基づいて、そのユーザーが関心を持っていると思われる製品を選び、売りつけるのだ。

 スパイウェア・アプリケーションは普通、ポップアップ広告をコンピューター画面いっぱいに表示し、ときには10以上もの広告を次から次へと連発する。訪問中のサイトがポップアップ広告を表示しているときでも、スパイウェアはその上からさらにポップアップ広告を重ねるし、オフライン時やウェブを閲覧していないときでさえ広告を表示するものも多い。

 悪名高いスパイウェアとしてしばらく前から出回っているのが、『Xupiter(日本語版記事)』、『ネットパル』(NetPal)、『ロップ』(Lop)などだが、最近、いくつかの新顔が加わった。

 新顔の中で最も懸念されているのが、『クライアントマン』(ClientMan)と呼ばれるスパイウェアだ。これは、人気の高いフリー・ソフトウェアのファイヤーウォール『ゾーンアラーム』(ZoneAlarm)の旧バージョンの設定をユーザーの承諾なしに勝手に変更できるらしい。

 クライアントマンがインターネット接続を試みると、ゾーンアラームは警告を発し、接続を許可してよいかどうかユーザーに確認を求める。

 しかしクライアントマンは、ユーザーからの返事を待たずに「承認」ボタンを押し、「つねに承認」チェックボックスまでチェックしてしまう。そして、次回からいつでも自由にインターネット接続できる許可を得てしまうのだ。

 現在のところクライアントマンは、ファイヤーウォールを欺く以上の行為は働いていないようだ。しかし、これからユーザーのネットサーフィン習慣を第三者に報告する可能性も否定できない。何しろ、スパイウェア・プログラムは頻繁にアップデートされ、次々に新たな迷惑機能が書き加えられているのだから。

 もう1つの新顔、『ネットパル・ナウ』(NetPal Now)は、ユーザーが望みもしないブックマークをブラウザーに追加したり、余計なアイコンをデスクトップ画面に加えたりする。これを開発した米マインドセット・インタラクティブ社のスタッフは、そのほかにも多くの「マーケティング」プログラムを提供している。

 言うまでもなく、米アメリカ・オンライン社(AOL)もほぼ同じようなことをやっている。ユーザーが同社の無料『インスタント・メッセンジャー』(IM)プログラムをアップグレードすると、大量の「無料インターネット」ショートカットやブックマークやアイコンが、ユーザーのコンピューターに出現する。

スパイウェアに関する調査によると、スパムを送信する企業が同時にスパイウェア・ビジネスに関わっているケースは多い。たとえば、Xupiterの所有者はスパムメールの送信者としてもかなり前から知られている(日本語版記事)。

 そして、スパイウェア配布企業の多くが顧客が興味を持ちそうな商品情報を知らせるという有用なサービスを提供しているだけだと言い張っているところも、スパム企業と同じだ。

 こうした企業は不正は何もしていないと言う。ソフトウェアの機能についてはすべて、インストール前にユーザーが読むべきエンドユーザー使用許諾契約書(EULA)に記載されているというのが、その理由だ。

 しかし、これは非常に長く複雑なものが多いため、現状では、隅々まで読んで内容を理解しているユーザーは少ない。

 『スパイウェアインフォ』を運営するマイク・ヒーラン氏は、使用許諾契約に少なくとも次のような文章が含まれていないかどうか確認するよう勧めている。「時によって」「あなたの個人情報をわが社の提携企業や関連企業に提供する可能性があります」、「わが社はこの情報を使って、あなたが関心をお持ちと思われる特別提供品やサービスについてお知らせします」

 このような言い回しがあった場合、そのソフトウェアにはユーザーのインターネット行動を追跡する機能が含まれている可能性が高い。

 法律専門家たちは、こうした使用許諾契約がある場合、スパイウェア開発企業を訴えることは難しいだろうという見方で一致している。それでも、こうしたプログラムは「法律のレーダーすれすれに飛んでいる」ようなものだと、インターネット関連法律の専門家、ハービー・ジェイコブズ弁護士は言う。

 「スパイウェアは非合法とすべきだ」とジェイコブズ弁護士。「悪質さはウイルスをはるかに凌いでいると思う」

 ジェイコブズ弁護士は、スパイウェアについて「集団訴訟を起こしてもいい時期だ」としながらも、有罪を立証するのは難しいかもしれないと考えている。

 「実際の被害を立証するのは困難かもしれない。ユーザーのオンライン・プライバシーを金額に換算するのも難しい問題だ」

 確かに個人のプライバシーに値段を付けるのは難しいが、スパイウェアが金儲けのために作られていることは紛れもない事実だ。

 大手ファイル交換プログラムの多くは、プログラムを開発し無償配布するコストを埋め合わせる手段として、スパイウェアを組み込んでいる。スパイウェア提供企業は、ファイル交換などの人気アプリケーションに入れてもらう見返りとして金を払う。

 スパイウェアはウェブサイトにも潜んでいる。サイトを訪問したときにポップアップ・ウィンドウが出てきてインストールを促すプログラムは、たいていがスパイウェアだ。ポップアップでは、そのプログラムがサイトを適切な状態で見るために有用ないし不可欠なユーティリティーだと説明している。

 ヒーラン氏は、サイト訪問中にアプリケーションをダウンロードしインストールするよう促すダイアログボックスが出たときは絶対に「イエス」ボタンをクリックしないよう警告している。もちろん、特定のソフトウェアを入手する目的でそのサイトに行ったときは別だが、そうした場合であってもソフトウェアの開発元についてよく調べ、信頼できることを確認すべきだという。

 ウイルス対策ソフトウェアは、一部のスパイウェアの働きを阻止できるが、すべてのスパイウェアを網羅しているわけではない。そうしたなか、スパイウェアの探知と除去のための専用プログラムを専門に開発する企業も少しずつ現れはじめた。

 一方で、スパイウェア対策に熱心な人々が開発し、無償ないし低料金で提供しているツールもある。優れたスパイウェア除去ツールの多くは、こういった人々の手になるものだ。

 そのうちの1つ、『スパイボット・サーチ&デストロイ』が特定し、除去できるスパイウェアや悪辣なアプリケーションは、信じられないほど長いリスト(見ていると泣きたくなってくる)になっている。スパイボットは無料だ。

 スウェーデンのラバソフト社の名高い『アド・アウェア』は、スパイボットほど多数の対象を扱えるわけではないが、インターネットに慣れていないユーザーには、こちらの方がたぶん使いやすいだろう。有料プログラムだが、無料バージョンもある。

 スパイウェア・プログラムの多くは、除去しようとすると必死に抵抗する。したがって、オペレーティング・システム(OS)の再設定などに時間を費やしたくないユーザーにとっては、自動除去プログラムが便利だ。

 スパイウェアが潜んでいないかどうかシステムを調べる作業だけでも、簡単には終わらない。定期的にチェックすれば、非常に多くの嫌らしいスパイウェアがコンピューターに巣くっていることに驚くかもしれない。

 「果てしない戦いだ」とため息をつくのは、愛用のコンピューターが先月Xupiterに感染したグラフィック・デザイナーのフランク・ファーリン氏だ。

 「摂食障害の患者を診ているようだ。私のコンピューターは、多くのスパイウェアを飲み込んでいたのに加え、クッキーその他のあらゆるゴミを詰め込んでいた。やっと吐き出させたのに、またすぐに同じ悪循環が始まっている」


[日本語訳:中沢 滋/鎌田真由子]より

             

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